NPR GHG排出量削減目標
(2023年3月 SBTネットゼロ認定取得)
2021年度総排出量を基準として、
NPRは、地球温暖化による気候変動を抑制し脱炭素社会を実現していくために、温室効果ガス(GHG)排出量削減目標を策定し、2023年3月に国内私募REITとして初となるSBTイニシアチブ(SBTi)※1によるSBTネットゼロ認定を取得しました。
SBTとは
SBTとは、パリ協定が求める水準(世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑え、また1.5℃に抑えること(1.5℃シナリオ)を目指すものと整合した、企業が設定するGHG排出量削減目標のことです。

SBTネットゼロ認定とは
1.5℃シナリオ実現のためには、2050年のカーボンネットゼロが必要であるという科学的根拠に基づき、SBTiが2021年10月に新たな基準として策定したものです。SBTネットゼロ認定では、企業は1.5℃シナリオ水準を満たす短期の削減目標を設定した上で、2050年までにGHG排出量の90%以上を削減し残余排出量を中和化する長期目標(ネットゼロ目標)の設定が求められます。
- SBTイニシアチブ(SBTi)とは、CDP、UNGC(国連グローバル・コンパクト)、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)が共同で設立した国際的なイニシアチブであり、企業に対し科学的根拠に基づいたGHG削減目標を設定するよう促しています。
- 残余排出量の中和化とは、2050年までに削減できないGHG排出量(残余排出量)について、植林による吸収や炭素除去技術等を活用することで、残余排出量と炭素除去量を釣り合わせることです。
NPR 再エネ電力比率目標
(2022年10月 再エネ100宣言 Re Action加盟)
NPRは、カーボンネットゼロの実現に向けて、再エネ電力比率目標を策定し、2022年10月に「再エネ100宣言 Re Action」に加盟しました。
再エネ100宣言 Re Actionとは
再エネ100宣言 RE Actionとは、企業等が事業活動で消費するエネルギーを100%再エネで調達することを目標とする国内のイニシアチブです。
国際的なイニシアチブであるRE100※4に準拠し、企業等が2050年までに再エネ電力比率100%の目標を設定すること等を加盟要件としています。なお、再エネ100宣言 RE Action は、RE100の参加要件(年間消費電力量が50GWh以上等)を満たさない企業等を加盟対象としています。
詳細は、再エネ100宣言 Re ActionのWebサイトをご確認ください(https://saiene.jp/)。

- Scope2排出量に相当する部分とは、保有物件の共用部分で使用する電力のことです。
- RE100とは、CDP(企業等が自らの環境影響を管理するためのグローバルな情報開示システムを運営する国際 NGO)とのパートナーシップの下、The Climate Group(気候変動に関する国際NGO)が運営する国際的なイニシアチブです。企業等が事業活動で消費するエネルギーを100%再エネで賄うことを目指しています。
私たちは、サステナブルな社会の実現に向けた役割を果たすために、SDGs(世界を変えるための17の目標)の中から5つの目標を選定し、「5 missions for the SDGs (SDGs達成のための5つの使命)」として重点的に取り組んでいきます。
5つの目標
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mission 1テナントと協力し、エネルギー使用量・CO2排出量を削減すること。
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mission 2働く人や暮らす人に、快適な日々を提供すること。
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mission 3あらゆる人にとって、安心と喜びに満ちた街をつくること。
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mission 4気候変動などの自然災害に備え、被害を最小限に抑えること。
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mission 5緑豊かな空間を増やし、憩いの時間を創出すること。
その他の目標

SDGsとは
SDGsとは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)の略称であり、2015年9月、国連サミットにおいて採択された、世界が抱える問題を解決し持続可能な社会をつくるために世界各国が合意した17の目標と169のターゲットです。

NPRは、2016年からGRESBリアルエステイト評価に参加しています。今後もサステナビリティへの取組みを推進することにより、高い評価の取得を目指していきます。
GRESBとは
GRESBとは、不動産会社・ファンドの環境・社会・ガバナンス(ESG)配慮を測る年次のベンチマーク評価及びそれを運営する組織の名称で、国連責任投資原則(PRI)を主導した欧州の主要年金基金グループを中心に2009年に創設されました。GRESBにおける評価は、個々の不動産を対象としたものではなく、不動産会社、REITや不動産私募ファンドごとのサステナビリティへの取組みを評価することが特徴です。
GRESBは、機関投資家が長期的な投資判断をする際に不可欠なESGへの取り組みを標準化した評価ツールとして、全世界で広く活用されています。
