気候変動・脱炭素
サステナビリティ・
ファイナンス
サステナビリティ・リンク・ローン
サステナビリティ・リンク・ローンについて
サステナビリティ・リンク・ローン(以下「SLL」といいます。)は、借入人が予め設定したサステナビリティに関する取組み目標(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット。以下「SPTs」といいます。)の達成状況と借入金利を連動させることで、借入人及び貸付人が持続可能な社会の実現に貢献することを狙いとした、ローン商品及びコミットメントライン等融資枠をいいます。
本投資法人は、持続可能な社会の発展に貢献するための資金調達を目的として、2023年4月3日付の借入れを初回として、SLLによる借入を実施しています。
フレームワークについて
SLLにおける包括的フレームワーク(以下「本フレームワーク」といいます。)(注1)では、KPI、SPTs及びローン特性を以下のように設定しています。なお、本フレームワークで設定したSPTs は、本投資法人が2023年3月1日付でSBT(Science Based Targets)ネットゼロ認定を取得したGHG排出量削減目標と同一の内容です。
要素 | 内容 | 本投資法人の設定した内容 |
---|---|---|
KPI | サステナビリティ戦略の指標 | 2021 年度対比の GHG 総排出量の削減率 |
SPTs | KPI | 2030 年度までに GHG 総排出量を 2021 年度比 80%削減(Scope1+2) |
ローン特性 | に関する意欲的な目標値 SPTs 達成に応じたインセンティブ |
SPTs を達成した場合は適用金利引下げ (2030年度においてGHG総排出量が2021年度比増の場合、適用金利引上げ) |
(注1)国際金融業界団体の LMA(Loan Market Association)、LSTA(Loan Syndications and Trading Association)及びAPLMA(Asia Pacific Loan Market Association)にて策定された「サステナビリティ・リンク・ローン原則 (2023年2月改定)」(以下、「SLLP」といいます。)、並びに、環境省にて策定された「グリーンローン及びサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン(2022年版)」(以下、「環境省ガイドライン」といいます。)に適合するものとして作成しています。
フレームワークのポイント
一般的にSLLは、借入人と貸付人がローン契約毎にSPTs等の個別要件を調整・合意する必要があり、双方にとって取組みへのハードルが低くありません。そこで本フレームワークは、SPTs・インセンティブ・レポーティング等の要件を統一的に定義し、今後のローン契約において汎用的に 適用ができるよう、包括的なフレームワークとして策定いたしました。
SLLによる借入れ実績
No. | 借入実行日 | 借入先 | 金額(百万円) |
---|---|---|---|
1 | 2023年4月3日 | 株式会社三井住友銀行 株式会社三菱UFJ銀行 |
2,000 |
2 | 2023年9月13日 | 株式会社三井住友銀行 株式会社三菱UFJ銀行 |
3,100 |
3 | 2024年2月26日 | 株式会社三井住友銀行 株式会社三菱UFJ銀行 |
2,400 |
合計 | - | - | 7.500 |
※2024年2月末時点
セカンドオピニオン
本投資法人は、株式会社格付投資情報センター(R&I)より、本フレームワークがSLLP及び環境省ガイドラインの「サステナビリティ・リンク・ローンに期待される事項」に適合しているとのセカンドオピニオンを取得しています。詳細については、R&Iにより公表されておりますセカンドオピニオンをご参照ください。
セカンドオピニオン:https://www.r-i.co.jp/rating/esg/sustainabilityfinance/index.html